ヒカリのbeginner's luck★

そんなヒカリを見かねて、
不意に手をとるモリゾー。

ドキっとした。

言葉にしなくたってわかる。
ヒカリ達は初めて手をつないだのだ。
なんとなーく、ぎこちないカンジで
つないだ手をゆらゆら揺らしながら歩いて、
まるで初デートの中学生みたぃだった


「帰っちゃうの？(；＿；)」


黙ってうなずくモリゾー。


・・・・・も～！！
ヒカリはやきもきしまくりだった

ほんとは、今日再会するまでわかんなかった。
自分の気持ちに。


ヒカリは沖縄がスキで、もっとたくさん知りたくて、モリゾーは沖縄に住んでる人で。
だから興味があるんだって思ってた。
ちょっかぃ出してるんだって思ってた。

でも違った。
モリゾーは、ヒカリが今まで出会った男の人の誰とも違う。
隣にいることで、話をすることで
こんなにもココロの落ち着く人なんていなかった。

ヒカリにとって、恋愛はいっつも１秒勝負の駆け引きで。
付き合ってる相手にも、つねに気が抜けなくて。
心から甘えたことなんてあったかなぁ。。。
ってゆうか、正直今、全然モリゾー以外の男の人の顔が思い出せないんですケド

「ちょっと休んで行くかぁ～」

ヒカリのせーでプチ迷子になったので(笑)
公園で一休み



タバコをぷかぷかするモリゾー。

「ねぇ。そういえば、前モリゾーにタバコ買ってってあげたことあったよね」

「あったな～」

そう。前に、オール明けにコンビニでヒカリはみんなの
たばこや飲み物を一人買いに行ったことがあったのです

「あれってあってたの？マイセンってことしかわかんなかったんだよネ」

「あー・・・」

頭をかきかき。

「一応違ってたけど、でも大切に吸ったよ。ありがとうな＾＾」



・・・・・・・・・きゅ～～～！！(＞＜)
もうヒカリ限界！
歌舞伎町のホストだって、モリゾーには勝てませ～ん！（＞＜）

モリゾーのごつぃ肩に、頭をよぃしょして考える。


モリゾーにとってヒカリはどれくらいなの？
ただの旅行者？
飲んでるときも、家にいるときも、次の日仕事でも
デンワしてくれるのはなんで？

なんにも言ってくれないのは、
やっぱなんとも思ってないから・・・？


「においがする」

「えっ！？」


突然そう言って、ヒカリの頭に自分の頭をのっけるモリゾー。


「あ、汗くさい？？？((((・△・;;)」

「ううん（笑）。前と一緒の、ヒカリちゃんの甘い匂いがする」


あ。なんだぁ香水かぁ。。
でも、なんだかニコニコ嬉しそう。


・・・・って。もうっ！
なんだかこの一言で、一気に脱力

もぉいーやっ！！
ヒカリは渋谷新宿の人ごみの中で、早歩きで生きてきた人間ですケド。
いいよーだ。
モリゾーのペースに合わせてあげても。



また手をつないで、歩き出す。
ヒカリのホテルはもうすぐそこ。
着いたらさよならです。




・・・・・・・う～ん。でもやっぱ、ヒカリは早歩きじゃないと、ヒカリじゃなぃし。
一言だけなら、大目に見てくれるよね。



「大好きだよ」




今度会うときは、これくらいじゃすまさなぃかんネ
覚えておくのだうちなーんちゅ！！
ヒカリのお守りシーサーにかけて振り向かせてやるもんねーだ。



そんな感じで、ヒカリとモリゾーの初めてのおつかい・・・もとい、
初めてのデートは幕を閉じたのでした